入江杏 『悲しみを生きる力に』

入江杏 『悲しみとともにどう生きるか』

入江 杏 著

2000年12月、一家4人が殺害された「世田谷事件」。
突然、妹一家を失った著者は、絶望のどん底に突き落とされる。
周囲の偏見、心ない報道、愛する家族を助けられなかった自責の思い……。
深い悲しみに向き合うなかで、どのように生きる意味をつかんだのか。
つらく、悲しい思いを抱えるあなたへ送る希望のメッセージ。

■内容紹介
「明るく前向きに」「いつまでもクヨクヨしないで」――。
そんな言葉を投げかけられたり、あるいは無言の空気を感じたりすることはありませんか?
自分の体験に限らず、辛い出来事に向き合って、心から悲しむ。
今の日本社会では、そうしたことが避けられる傾向にないでしょうか。
2000年12月、東京都世田谷区で一家4人が殺害されるという痛ましい事件が発生しました。
「世田谷一家殺害事件」と呼ばれるこの事件は、未だに解決されていません。
亡くなったのは宮澤みきおさん、泰子さん、それに小学2年生のにいなちゃん、6歳の礼くんです。
この本の著者、入江杏さんは泰子さんのお姉さんで、事件当時は宮澤さん宅の隣に住んでいました。
原因もわからず、犯罪によって突然、大切な妹一家を奪われてしまった入江さんは、絶望のどん底に突き落とされます。
さらに、心ない報道、周囲からの偏見、妹たちを助けられなかった自責の念などが入江さんを襲います。
しかし、あることがきっかけで、深く悲しんだ経験をした自分だからこそできることがある、そして、そのことが妹たちのためになるのではないか、と気付きます。
この本では、そうした自らの体験を語りつつ、悲しみとは何か、悲しむことの大切さなどを考えます。
2011年3月に発生した東日本大震災では、たくさんの人が突然、家や仕事、あるいは大切な家族などを失いました。
でも、日本社会は、こうした体験にしっかりと向き合えているでしょうか。
悲しむことは人間にとって自然な感情で、悲しい出来事を避けて生きることはできません。
自らの経験などにも照らし合わせながら、ぜひ多くの人に読んでいただけたらと思います。

定価(本体840+税)
ISBN:9784005007325
Cコード:0236

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